飼う

余程の覚悟がない限り亀を買うのはやめた方が良いと思います
30年以上軽く長生きする彼等に違わぬ愛情を注げますか?
30年以上貴方自身の亀を飼い続ける生活環境を維持できる確信はありますか?

このサイトでは安易に亀を飼わない啓蒙とそれでも飼う場合の情報を発信します


目次


飼育をする前に✋

ニホンイシガメの画像や動画を見て、とても愛らしく感じるかも知れません。
ペットとして飼いたくなるかも知れません。

でもちょっと待って下さい。

爬虫類の飼育を決して舐めてはいけません。
犬猫のような哺乳類とは訳が違います。
しかも彼らは水棲のカメなんです。

自分は♂2匹、♀2匹を飼っています。
本当に不退転の覚悟で飼い始めました。
それでも挫けそうになるくらい世話は大変です。

飼育は超大変💦

自然界へは戻せない🙅‍♂️


それでもニホンイシガメを飼ってみたい方だけ👇へ

ウチはビオトープでの放任主義なので彼らとの接点は殆ど無い。
餌遣りですら彼らは人が居なくなるのを待って食べに出てくる。
唯一サワ子♀は待ち切れずに恐る恐る出て来る事があるけど。(笑)

だから食事風景は監視カメラのお世話になっている。
餌喰いは良いか、餌にありつけない個体はいないか、カメラ越しに観察しているのだ。
ウチでは栄養バランスと手軽さから人工餌料を与えている。
アクア界の巨人=テトラを中心に選択している。

🥇テトラ レプトミンスーパー

独テトラ社のレプトミンは亀飼いにとっての絶対エースである。
その絶対エースの更に上をいくのがこのレプトミンスーパーである。

もうね、人間でも食いたくなるような美味しそうなエビの香りが素敵。
そして矢鱈と嗅覚の効くニホンイシガメが嫌いな訳が、ない。

試しにレプトミンとレプトミンスーパーを混ぜて与えると、先ずスーパーだけを選り分けて食べて、その後残った普通のレプトミンを仕方なく食べてる感が見え見えなのである。(笑)

元々ニホンイシガメは人工餌料の餌付けに殆ど苦労しないお利口さんなんだけど、それでもコイツを与えておけば間違いない。
だって本当に嬉しそうだもん。

🥈テトラ レプトミン

私のオススメはレプトミンスーパーなんだけど如何せん安くない。(笑)
そりゃあウチの子の嬉しそうに喰う姿を見れば価格なんてどうでも良いんだけどね。

実はコイツには凄い使い道があるのだ。

ニホンイシガメは雌雄で体格差があり、夏の最盛期ともなれば巨大な雌が餌場を占領して小さな雄が餌にあり付けないことがある。
そんな時レプトミンを混ぜておくとレプトミンスーパーを食べ尽くした雌が餌場を譲ってくれる。(笑)

決してスーパーに比して栄養価が劣っている訳ではない。
スーパーには嗜好性の強いエビの配合が多いだけなのだ。
だから普通のレプトミンにしかありつけない個体がいたとしても全く心配の必要はない。
だってレプトミン自体が亀飼いの絶対エースなんだから。

🥉テトラ ガマルス

ヨコエビを乾燥させたものらしい。
エビの匂いは全くしないけど、皆喜んで食べる。
栄養バランスは考慮されてないので、あくまで補助食ではあるけれど、食事にメリハリをつけるのに重宝している。

ヨコエビ自体の特性なのか、結構砕けて細かくなってしまってるけど、特に問題はない。

コレが好きなんだったら、生きたヨコエビはもっと好きなんじゃないかと思わない?
実はヨコエビ飼育を本気で考えた事があるのだが、結構難しそうで挫折した。(笑)
エビといっても所謂ホントのエビじゃないんで、飼育情報が少なくて。

ひかり 乾燥川エビ カメのごほうび🦐

随分と豪勢な品名だよね。
「カメのごほうび」
でも実際にニホンイシガメの食いつきはハンパない。
人間でも喰いたくなるようなエビの美味しそうな匂いがする。

テトラガルマスが謎のヨコエビなのに対して、こちらは普通のカワエビを原料にしている安心感がある。

形も崩れずにしっかり残っているので、コレを摘んで餌の手渡しにチャレンジすることがある。

ウチの子はWCな上に放任主義なのでかなり野生化していて人に全く懐いていない。

それでもこの美味しそうな匂いに根負けしてパクリッと食べてくれた時の嬉しさは一入である。

そう言う意味では飼い主へのご褒美なのかも知れない。(笑)


冬眠

四季のある日本に生息するニホンイシガメは冬季に冬眠します。
飼育する場合は冬眠をさせるか否かは非常に悩みどころではあります。
しかし少しでも自然に近い環境で育てたいのであれば冬眠をさせるべきだと思います。
また、繁殖を期待する場合は冬眠をさせた方が良いと言われています。
当Webサイトでは冬眠(水中冬眠)をさせる前提の情報を発信します。


冬眠に絶対必要なもの

上陸用スロープ

ニホンイシガメは水棲の亀ですが、意外にも泳ぎは余り上手には見えません。
夏でも必死にもがきながら水面まで上がってくる様子が観察できます。
変温動物なので低温下では動きが非常に緩慢になります。
増してや冬眠明けの力ない状態でも安全に上陸出来るよう登り易いスロープを必ず設置しましょう。

凍らない為の十分な水深

いくら冬眠していても水が凍ってしまったら体液も凍って死んでしまいます。
しかし例え水面が凍ってしまっても水深を確保していれば水底は凍りません。
何故なら水は4℃の比重が一番重いので水底は4℃以下にはならないのです。
ですから凍死するリスクについては陸上よりも遥かに安全だと思われます。

冬眠前の検診

冬眠は自然界では普通に行われてはいますが、個体に負担がかかるのは間違いありません。
体調を崩している個体は冬眠を回避すべきです。
見た目では判断しにくいので、体重と甲長の記録をして変化を確認します。
体重が減っている場合は室内越冬へ切り替える決断を。


あると良いもの

アク抜きした落ち葉

多くの亀飼いがお勧めしていますよね。
ただしクヌギ等の厚くしっかりした落ち葉を選ばないと春までに腐ってしまうリスクもあります。
冬眠専用のバットを用意して落ち葉だけを入れるのは非常に危険です。必ず上陸用の足場を。

遮光をする

冬眠中はあまり強い陽を当てない方が亀が落ち着けるようです。

時々水換え、水差し

冬場は乾燥するので水位が下がらないよう水の補給をしましょう。
水は余り汚れませんが、病気が発生したら大変なので自分は時々部分換水してます。

メダカやエビ等のタンクメイト

冬眠中は総排泄口から腸呼吸をしているので、夏場の肺呼吸よりも水質や溶存酸素への依存度が格段に高くなります。
元々水への依存度の高い魚やエビが一緒に居て元気ならば安心ですよね。

健康祈願(笑)

冬眠中の亀が心配で心配で仕方ない時、飼い主に出来ることとは一体何でしょうか?
ただただ祈るばかりです。(笑)
亀にまつわる名所を訪ねたり、亀に因んだモノ、コトを探して亀達の健康を祈念してます。

緊急用ヒーター

水深さえ確保していれば凍死のリスクは限りなく低いですが、不測の大寒波に備えて低水温に対応したサーモスタットとヒーターを設置しています。
ウチは5℃の設定が可能な業務用サーモスタットを設置しています。(※現在は撤去しました)
因みに作動した事は一度もありません。

水質検査

冬眠中の亀は殆ど水を汚さないので水質悪化を心配する必要はありません。
ましてやウチは落ち葉も投入しないので尚更必要ありませんが、それでもやって損はないでしょう


不要なもの

餌止め

彼らは馬鹿ではありません。(笑)
時期が来れば自然と食が細り、冬眠前は餌を遣っても全く食べなくなります。

無理やり冬眠させる

好きにさせてあげましょう。
個体によっても結構タイミングにバラツキがあります。


まとめ

結局住み慣れた環境で自然に冬眠するのが一番安全だと思います。
冬眠用に別途場所は用意せずにいつの間にか池から出て来なくなるカンジです。
冬眠中の池にカメラを入れると薄目を開けて様子を見たりするので、完全に仮死状態ではないようです。
真冬でも池の底をウロウロしている事もあります。
一方で、物陰に隠れずに底にただ石のように転がっている事もあり、やはり気が気ではありません。(笑)


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